登山日記
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■御池岳(1247m)〜鈴北岳(1182m) 平成13年11月23日(金)快晴

御池岳登山口【写真】 コグルミ谷登山口

鈴鹿山系最高峰の御池岳は、藤原岳の北西にある。岐阜市からのアプローチは、関ケ原からR365を南下し、藤原町に入るとまもなく黄金橋交差点を多賀町(R306)方面に右折する。
いきなり「崩壊のため全面通行止め」の看板に出くわすが、崩壊地点がコグルミ登山口の手前なのかその先なのか不明のため、通行できるとこまで走ってみると案外すんなり登山口まで通れてしまった。
登山口近くには3ヶ所の駐車場があるが、いずれも満車の為道路に留め置く。
石碑「心の山」が建ててある横がコグルミ谷登山口。

長命水【写真】 長命水

登り初めは、シダが一面に自生している急坂を登り詰めていく。
春先から夏にかけて谷筋はお花の宝庫になる・・・と紹介されていたが、今は晩秋・・・すでに紅葉も終わり落葉で登山道は埋め尽くされ、落ち葉を踏みしめる音がサクサクと小気味よい。
ミズナラ、クルミ、コブナの樹林帯を過ぎると水場(長命水)に着く。
数組のグループが小休憩を取っていたが、やり過ごしてカタクリ峠に急ぐ。
谷筋の岩場につけてあるマーカーがなければかなりたよりない登山道である。

 

カタクリ峠【写真】 カタクリ峠

カタクリ峠からは藤原岳と御池岳の分岐になる。
ここまでは高度をかせぐ急登が続いたが、ここから先御池岳までは比較的歩きやすくなる。
奥の平、ボタンぶちへの分岐点では右の御池岳に道を取り、笹薮をこいで一登りすると鈴鹿山系最高峰の御池岳に到着!


御池岳【写真】 御池岳山頂

せっかくだが、展望はない。
記念撮影だけして鈴北岳に向かう。
御池岳山頂周辺から鈴北岳に向かう途中の山域は「日本庭園」とも呼ばれ、苔むした岩や老木が静謐な雰囲気を醸し出している。
しばらく笹道を下っていくと、じきに「真ノ池」にでる。
この池から先は池ノ平といわれる平坦な尾根道を歩いていくのだが、これがまたこの上なく気持ちが良いのだ!
眺望を遮るものはなにもなく、振り返れば御池岳の丸山が、その先には藤原岳の優しい山容が眺められる。


赤い実【写真】 秋の空に赤い実が映える

途中、遭難者の慰霊碑があったが、この池ノ平は一旦ガスが出ると目標物がないだけに方向性を見失い遭難に繋がる恐れがある。


池の平
【写真】 池ノ平

また、この一帯は雪の深いところでもある。
枯れた平原と白い岩のオブジェがまるで一枚の絵画のようで味わいがある。

鈴北岳【写真】 鈴北岳山頂

平原から少し登りつめたところが鈴北岳山頂。
鈴ケ岳、三国岳が目の前に聳え、胸がスーっとする。
少し下ったところでお昼とする。
晩秋の柔らかな日差しの中でシエスタ・・・


まどろみ

まどろみに
過ぎし日を重ね
天空人となり

ちょいと発見!
晩秋の真ノ池 苔むした日本庭園風の山域 コグルミ登山口から


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

◆コグルミ谷コース
スタート:9時
登山口帰着:14時40分

登山口(55分)カタクリ峠(45分)御池岳(35分)鈴北岳(30分)御池岳(1時間15分)登山口

歩行時間 4時間
行程時間 5時間40分

◆登山形式:往復登山

<見所>

苔むした日本庭園も味わい深いものがあるが、池ノ平の壮大な草原地帯を歩いていると空を舞い上がりたくなるような気分になれる。初夏はお花が見所。

<注意点>

コグルミ谷は比較的ルートファインディングがしやすいが、タテ谷は荒れて道を見失いやすいので要注意!また池ノ平は広いだけにガスが出ると方向を見失う恐れがある。

<アプローチ>

岐阜市からは、関ケ原(R21)からR365で上石津へ南下し、途中黄金橋で右折し多賀町(R306)に向かう。
山越えをする途中にコグルミ谷登山口がある。駐車場は3ヶ所にあり。
コグルミ谷登山口より上の鞍掛峠から鈴北岳にアプローチするのもよい。


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