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■大長山(1671m) 平成13年11月4日(日) にわか雪のち晴れ | |
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![]() 白山を西方から眺めるのに絶好のビューポイントである大長山(おおちょうざん)は福井県の勝山市小原(おはら)にその登山口がある。 今回は久々のグループ登山で、出発の車中から賑やかな走り出しとなる。 美濃ICから東海北陸道を利用し、白鳥西ICで降り九頭竜湖を左に見ながらR157を大野市に向かう。 白山の登山口の一つである別当出合へ行く途中、「小原口」の標識でハンドルを右に切り、廃村のような(失礼)小原集落を通り抜け、どん詰まりまで6Kmほど広域林道小原線をひた走る。 道は想像以上に悪く、オフロード車でないとこの林道はきついのだが、マイクロバスが何台も走ってくるのには驚いた。 |
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林道の途中、「この辺りにはわさびは1本もありません。たとえあっても採ってはいけません!」という立て札があり、これじゃあ「わさびがある」と教えているようなものだねと大笑い_〆(。。)メモメモ 降りしきる雪の中、小原登山口の駐車場にはすでに数え切れないほどの車が停めてあり、次々と登山者がヤッケを羽織って出発していく。 予報では晴天だったのに、雪になるとは誰も予想だにしていなかった。 しかもまだ標高1000mそこそこの地点なのだ。 道中、またその先の山頂の状態は想像に難くない。 グループのうちの誰かが「やめて温泉に行こう」と言いだせば、全員がもろ手を挙げてそれに賛同したのでは…と自信をもって言える程寒かった(・・;) |
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大長山へは峠から一旦大きく下り、また下っただけ登り返す。 昨日の雨で登山道はぬかるみと化し、歩くというよりぬかるみと格闘するといった按配。 標高を上げるにつれ、次第に天気も回復に向かい、青空が広がってきた。 4つほどコブを登った頃、右手には冠雪の白山と別山が大きく迫り、左手には経ケ岳、振り返れば独立峰の荒島岳、小原峠をはさんで対角に赤兎山のなだらかな稜線が現れ、そのどれもがカメラの被写体に首尾よく収まった。 登山道の状態が安定していれば白山を眺めながら歩けるのだが、うろっとしているとぬかるみに足をとられてしまうので、できるだけ笹薮を好んで漕いでいかなければならない。こんな前進方法も初めての経験である。 笹に覆われた刈安山を過ぎ、急な岩場のピーク越えをすると大長山はもう目の前である。 |
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![]() 山頂には笹におおわれた二等三角点がある。 三組ほどの先着者あり。 赤兎山の賑わいとは比べ物にならないが、眺望は格別のものがある。 シーズン中はコバイケイソウ或いはニッコウキスゲが咲き競うお花畑であろう斜面で、気後れしながらも風除けのお詫びをして、昼食とした。 |
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![]() 【写真】 冠雪の白山(御前峰・剣ガ峰・大汝峰) 昨夜の雪で恐らく根雪となる白山の美しい峰々を眺めながら、高山登りも一息ついて、これからは名山を脇から味わう準主役級の登山もなかなかいいものだと妙に納得したりした。 帰りは往路を戻るが、行きの緊張感が緩んだせいか、ぬかるみに足を取られ2〜3度手をつく始末。 幸い、尻餅は免れたので日帰り温泉(ミズバショウの湯)での服装チェックはどうにかセーフ(^.^A ふ〜っ…やれやれ…の登山日和だった。 赤兎山から下山してくる登山者も一様に足元はどろどろ、びしょびしょ状態だった。 このコースは、しばらく晴天が続いてから登るか長靴で登った方がよい。 帰りの車中、振り返って仰げば、大長山のすっと伸びた姿が周りの山並みから一際飛び抜けて見えた。 |
ワンポイントアドバイス |
<参考コースタイム> ◆小原口コース <アプローチ> |
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