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■焼岳(2455m) 平成13年6月2日(土) 晴れ | |||
コース紹介MAP
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3000m峰が立ち並ぶ穂高連峰の南端に位置する焼岳は、日本アルプスの中では唯一の活火山(トロイデ)で、今も白煙を上げている荒々しい山である。 新中の湯コースまでのアプローチは、岐阜市から行く場合、東海北陸道を利用し、清見ICで降りて高山市を抜け、平湯温泉方面へ向かう。 有料道路の安房トンネルを抜けたらすぐ左に曲がり、旧安房峠を登っていくと中の湯温泉旅館が左に見えてくる。 さらに2カーブ程登ったところに焼岳の登山口があり、10台分位の駐車場もある。 この新中の湯コースは中の湯温泉旅館のご主人が開いたルートで、まだ新しい。 登山者も少ないため非常に静かでリンドウ峠からの景観もすばらしい。 |
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登山口からはしばらくブナの樹林帯の中を歩いていく。 |
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リンドウ峠の手前のひろびろとした笹野原ではじめて休憩らしい休憩をとる。 眼前には焼岳の素晴らしい全容が、すぐ右手には、霞沢岳、穂高連峰が迫ってきている。 寝転がって、ぼーっとしているともう頂上まで行かなくてもここで満足できそうな気分になってくる。 それほど、素晴らしい景観なのである。 |
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峠からの登りは、雪渓を登っていくことになる。 下から見上げると白馬大雪渓のように見事な雪渓である。 本来なら、瓦礫の急傾斜の道をこつこつと登っていくのだが、今年は雪が多いせいか、道はない。 アイゼンとピッケルが必携だったが、少し軽くみていたため、持ってこなかったことを後悔する。 キックステップで少しずつ距離を詰めていく。 途中の岩場で小休止しているペアの男性登山者に出会う。 挨拶を交わすと、東京からわざわざ夜行列車に乗って穂高連峰の写真を撮りにきたという。 荷物を見れば数台のカメラで膨らんだザックと三脚を手に持ち、いかにもこの雪渓で苦労しているのがわかる。 しかも私と同様、アイゼン、ピッケルを携行していない。 仲間が追いつくのを待ってから、4人一緒に噴煙を上げている頂上直下を目指す。 三脚をピッケル代わりに使っているのが可笑しかった。 成る程、物は使いようだなぁと感心もした。 |
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50分ほど軽く汗を流して頂上直下に到着! 三角点のある南峰(2455m)は立ち入り禁止なので、北峰(2393m)へ回る。 白煙を上げ今にも噴火しそうな噴火口があちこちにあり、硫黄の臭いが鼻を突く。 中尾温泉コースと上高地からのコースと合流している所から、最後の登りが始まる。 |
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5分も頑張れば、そこには素晴らしい展望と火口湖が待っている。 山頂からは、眼前に穂高連峰、霞沢岳が、遠くには槍ケ岳、笠が岳、振り返れば乗鞍岳の端麗な姿が見える。 時節柄か、登山者はほんの数える程度であった。 眺望を十二分に満喫してから、雪渓の下りは尻スキーで滑降する。 レインコートのズボンを穿かなかったのは失敗だったが、すこぶる快適な下山方法であった。 焼岳登山はビギナー向けであるが、 こんなにも強烈な印象を残してくれる山は他にそうはない。 だから、毎年季節とコースを変えて登りたくなる山なのだ。 |
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■焼岳のコース上で出合ったお花 | |||||
ユキザサ |
ムシカリ |
ニリンソウ |
テンナンショウ |
ラショウモンカズラ |
葉に寄生している虫? |
ワンポイントアドバイス |
<参考コースタイム> ◆中の湯温泉コース リンドウ峠から眺める焼岳は文句なしに素晴らしい! <注意点> 焼岳はビギナーに向いている、登りやすい山である。ただし、リンドウ峠から南峰と北峰のコルまでの登りではガレバが多く、滑落には注意すること! <アプローチ> 岐阜市から行く場合、東海北陸道を利用し、清見ICで降りて高山市を抜け、平湯温泉方面へ向かう。有料道路の安房トンネルを抜けたらすぐ左に曲がり、旧安房峠を登っていくと中の湯温泉旅館が左に見えてくる。さらに2カーブ程登ったところに焼岳の登山口があり、10台分位の駐車場がある。 |
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