登山日記
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■釜ケ谷山(696m) 平成13年2月4日(日) 曇り

コース紹介MAP
釜ケ谷山【写真】 釜ケ谷山(伊自良村部落から)

朝、目覚めとともに飛び起き高富街道を北上、伊自良村へ。伊自良湖でわかさぎ釣りをしている小舟を横目に、キャンプ場へ行く途中の林道に車を止めて出発。
この時点ですでに雪は深く、ガイドブックにあった奥の院コースがよく分からず、釜ケ谷林道の龍神コースの方へ行ってしまった。
遊泳プールと林道の分岐点のところに登山コースの指導標を出すべきだと下山してから憤慨する。

 

赤谷の滝【写真】 赤谷の滝(かじか小屋の前)

この林道コースは、山腹を巻いているので、頂上まで登りだけで2時間半もかかってしまった(ガイドブックには、奥の院コースなら往復2時間20分と書いてある)。
林道の終点には、かじか小屋が建っていて、龍神コースと山びこコースの分岐点になっている。赤谷の滝、白糸の滝などの小滝をみやり、積雪量80pは下らない雪道を人の踏み跡をたどってひたすら登る。
が、途中から足跡がなくなり、山道もわからなくなり、見上げれば傾斜45度の雪面がで〜んとかまえている(~~;)もちろん人の歩いた形跡はない。進退もままならず、意を決して四つん這いになり、キックステップで標高差100mを登るはめに・・・
途中何度も滑り落ち、下を見ると恐怖におののく。
アイゼンとピッケルを持ってこなかったこととスキー用グローブでないことを悔やんだ。
奮闘すること45分、上を見れば何やら山道らしき道が・・・
やっとの思いで人の踏み跡のある道に降り立ちホッとするが、登ってきた方向を確認すると、どうやら、ルートをはずれて岩壁をよじ登ってきたらしい(~~;)

 

奥美濃の山々(釜ケ谷山頂上から)【写真】 奥美濃の山々(釜ケ谷山頂から)

まだここで標高400m、頂上まで標高差300mはある。
ひたすら雪道を登ること30分。前方にやっと指導標が見えてきた。
最初予定していた奥の院コースとの合流地点である。
ここから頂上まで残り10分。

釜ケ谷山の山頂からは、西に雪冠の能郷白山、北に舟伏山、東には奥美濃の山々が眺められる。


頂上小屋【写真】 頂上小屋

頂上の千把小屋はまだ新しく、デッキまで拵えてある。すでに先客が鍋パーティを囲んでいたので、小屋の外で昼食とする。
近くに走り回っている柴犬がいたので、先ほど雪上にけものの足跡があったが、この柴犬だったのかと納得する。


奥の院

【写真】奥の院

下りは迷わず奥の院コースをたどり、赤松林の中をほとんど駆け降りるように下る。龍神コースは北側だが、奥の院コースは南側なので雪も比較的少ないし、ところどころ地肌も見える。
奥の院で無事に下山できるようお願いし、東屋(展望台)では、らくがき帳にひやかしのご挨拶をしておいた(^-^)
途中、出会ったのはトレッキングシューズを履いた単独行の男性ただ一人。
聞くところによると東屋までは行ったものの、予想以上に雪が深く何度も転倒したので引き返してきたそうな。
さもあろう!トレッキングシューズでは・・・雪山をナメテルとしか思えない(~~;)
下りは鼻歌まじりで、伊自良キャンプ場まで50分で下りた。


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

◆登り:龍神コース  下り:奥の院コース 

伊自良キャンプ場の駐車場(30分)釜ケ谷林道:かじか小屋(1時間50分)奥の院コースとの合流点(10分)釜ケ谷山頂(50分)駐車場

登りの時間 2時間30分(無雪期の参考にはならない)
下りの時間 50分

◆登山形式:周回登山(単独)
コース紹介MAP

<見所>

釜ケ谷山頂上からは能郷白山、舟伏山、奥美濃の山々が一望のもとに。
天気がよければ岐阜城も見える。

<注意点>

1、2月の積雪期に登る場合は、装備も一通り揃えていった方が無難。
何が起こるかわからないのが雪山である。

<アプローチ>

マイカー利用なら、高富街道256号線を北上し、高富署前の交差点を左折する。関本巣線79号線をしばらく走ると伊自良村への標識がでてくるので右折する。あとは道なりにまっすぐ北上すれば自然と伊自良湖にでる。公共交通機関なら、岐阜バスが利用できる。


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