登山日記
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■三津瀬明神山(1016m) 平成12年12月23日(土) 晴れ

 

登山口案内表示【写真】登山口の案内表示はりっぱで分かりやすい

「明神山はさまざまな顔を持つ奥三河の盟主である・・・」という三津瀬明神山。今日は愛知県に住むリーダーと一緒に愛知の名峰に挑戦!
豊川インターを降りてR151号線を北上する。湯谷温泉の町営施設「ゆーゆーありーな」を通過し、トンネルを二つ越えた先にある三津瀬登山方面の分岐路。
見えるトンネルは本郷トンネル。
ここからは、一車線の道。対向車が来ないことを祈って登山口まで車を走らせる。奈根川の上流の目指す南登山口に10時30分に到着。
ひんやりとした初冬風の中、沢の音を聞きながら木橋を渡る。
入口付近は杉の人工林の中を歩く。
左手の沢と並行して登っていくが、残念ながら沢に水はない。リーダー曰く、9月頃なら沢蟹が登山者を歓迎してくれるそうな。

 

 

最初のクサリ場と岩稜のぼり【写真】最初のクサリ場と岩稜のぼり

やがて「銀明水」と書かれた水場に。
この辺りから道は岩の露出する急登になり、しばらくすると最初の鎖場が出てくる。
そして、次にユラユラと揺れる楽しい鉄梯子(~_~;)しかも垂直だ。ここを過ぎるとドウダンツツジの群落と書かれた案内板に出合う。
もちろんこの季節、花が咲いていよう筈がない。しばらくは尾根道を行く。所々に大岩がゴロゴロ。五合目に到着するがここからは気持ちのいい尾根歩き。
やがて乳岩峡からのルートと合流する六合目に到着。鎖場を抜けて、七合目の標識。

 

階段登り

【写真】斜度のきついハシゴが面白い

次に二つ目の鎖場を過ぎると、今度はちょっと長〜い鉄梯子。
とんとんと調子よく登っていく。






痩せ尾根で休憩

【写真】やせ尾根でちょっくら休憩したくなるのもうなづける(鳳来湖が眼下に広がる)

ハシゴを登り切るとそこは別天地のやせ尾根。
もちろん、こんな細い尾根で休憩など取っていたら通行人のじゃまになることは百も承知だが、あまりの眺望のすばらしさに腰をかけて鳳来湖を眺めている登山者が二人いた。
挨拶をしてすこし道を空けてもらう。






 

やせ尾根から眺める奥三河の山並みと鳳来湖【写真】鳳来湖方面

痩せ尾根から立ち止まって、私たちも眼下の鳳来湖を眺める。
実に穏やかで優雅な眺めだ。
さほどの高度でもないのに、かなりの高みから眺めているような錯覚を覚える。



山頂【写真】三ツ瀬明神山山頂

ようやく、九合目。
あと残り150mの表示。
やっと頂上の赤い展望台が見えてきた。

山頂にはりっぱな碑が建ててあり、近くにはトイレまで完備してあった。
愛知県の山の中では、人気の高い山である証拠だ。





展望台から【写真】山頂展望台から

2階の展望台では、女性登山者がビニールシートをひろげて占拠しているため足の踏み場もない。
こちらが「すみません」と頭を下げ、展望台から見える冠雪の富士山、甲斐駒ケ岳、木曽駒ケ岳、御岳山を撮影する。
女性軍団が、展望台にまで進出して、下界の素行そのままを持ち込んでくるのはなんとも許せない気分。
同じ女性として恥ずかしい限りだ。
眺望を楽しんでから、邪魔にならない場所を確保してランチタイムを楽しんでもらいたいと思う。


展望台から冠雪の南アルプス方面を眺める

ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

三ツ瀬南登山口(35分)尾根出合(35分)乳岩峡道分岐(30分)馬ノ背岩(15分)明神山(15分)
登りの時間 2時間10分
下りの時間 1時間40分

◆登山形式:往復登山

<見所>

岩場、クサリ場、鉄梯子ありでバリエーション豊かなコース。眺望は、やせ尾根に出ると一気に開けます。
頂上には2階建ての展望台があり、移動トイレまで完備。

<注意点>

明神山は、岩稜登りが続くので注意が必要。また、少しでも積雪があったら岩場での難易度が上がります。
明神山の登山ルートは他にも何コースかありますが、 国の天然記念物に指定されている名勝・乳岩峡(ちいわきょう)を 楽しみながら登る「乳岩峡コース」もあります。こちらは三津瀬コースよりも急登でコースタイムも長いので中級者向け。

<アプローチ>

マイカーの場合は、東名高速・豊川インターから国道151号線を北上、東栄町の中心部が近づいたら、本郷トンネル手前を左折します。道路標示に「明神山」と明記されています。


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