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■宝剣岳(2931m) 平成12年11月3日(金) 小雨

コース紹介MAP
 

いきなりクサリのついた岩稜登りが始まる【写真】 いきなりクサリのついた岩稜登りが始まる

菅の台バスターミナルから出発した時にはまだ雨は降っていなかった。
しらび平でロープウエーに乗り継ぎ全長2334mを7分30秒かけて標高2612mの千畳敷へ運んでもらう。
千畳敷カールは雪こそ積もっていないが、寒いしガスがかかっていて何も見えない。
まずは八丁坂から30分かけて浄土乗越へ。そこから左手に見える宝剣山荘を目指す。山荘のすぐ前から宝剣岳の登山道は始まっているが、辺り一面ガスなのがちょっと不安だ。山荘のご主人に「気をつけていきなさいよ」と声をかけられる。
足元に気をつけながら北稜の天狗岩の側面を通過すると、最初の岩稜登りが始まる。
鎖のある北壁を登り、壁の上から木曽側を巻くと岩塊の累積する宝剣岳山頂につく。

宝剣岳

【写真】 宝剣岳山頂

一人しか立てないほど狭い。
山頂の目印は何もない、小さな祠があるだけだ。
天気がよければ中央アルプスはもちろんのこと、御岳、富士山、南アルプス、乗鞍岳までぐるりと一望できることだろう。
生憎のガスで残念だ。
眺望は次回の楽しみにとっておこうっと。(負け惜しみ)




大岩の下で、対向者とすれ違う

【写真】 大岩の下で、対向者とすれ違う

山頂からは南稜を少し下ったところに大岩があり、そこで反対側からきた夫婦らしい組をやりすごしてから岩の下をくぐる。
それからは鎖を頼りに岩場のアップダウンが続き、突起をいくつも超えるとナイフリッジ状の岩場に出る。慎重に渡って最後の鎖場をダウンすると鞍部につく。
そこからまっすぐ進むと極楽平分岐に出て、千畳敷方面に戻る。
途中からの霧雨で体中が冷えきってしまった。ロープウエーから降り、駒ヶ根ファームスで信州牛の柔らかビール煮をおいしくいただいた。

 

 


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

駒ヶ根高原バスターミナル(30分)しらび平(8分)千畳敷(40分)乗越浄土(25分)宝剣岳(30分)極楽平(30分)千畳敷
登りの時間 65分
(千畳敷から) 下りの時間 60分

◆登山形式:周回登山
コース紹介MAP

<見所>

山頂からは北アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰と御岳の稜線が優美に眺められ、眼下には千畳敷カールが広がっている。

<注意点>

宝剣岳の岩場はクサリのかかる険悪な岩壁の連続なので、三点支持を守り慎重に登下降しよう!雨が降っていたり、ガスがかかっているときは中止にしたほうが無難。

<アプローチ>

マイカー利用なら、中央自動車道・駒ヶ根インターで降り、右折して駒ヶ根高原に向かう。駒ヶ根高原からはバスに乗り換え、しらび平へ(終日マイカー通行禁止) 公共交通機関なら、JR飯田線駒ヶ根駅から中央アルプス観光バス、伊那バスで「ロープウエー」行きに乗車。


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