登山日記
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■西穂高(2909m) 平成12年8月4日(金) 快晴

西穂高稜線で【写真】 西穂山荘へ続く登山道で

朝5時の始発ロープウェーを待って標高2156mの千石園地へ。ここまでは一般観光客と一緒である。
そこから西穂山荘まではアップダウンの峰越えで約1時間の道のり。
息つく間もなく山荘に着く。
山荘で必要のない荷物は置かせてもらって身軽に西穂高岳を目指す。


 

独標までの長い稜線歩き【写真】 独標までの長い稜線歩き

山荘から標高差420mの独標まで、瓦礫の道がだらだらと続く稜線を登る。
最初のトライの時は、空気が薄いせいかこの稜線歩きで頭ががんがんしていたが、今回はすんなり快調だった。
独標までは三点支持の気の緩めない難所があったが、このあとのピラミッドピークや西穂高岳のことを考えたら、まだまだこれくらいは甘いほうだ。
独標で軽く行動食を取り、いよいよピラミッドピーク〜西穂高岳までいくつものピーク越えに挑戦!岩稜登りを中心に、寸分の気の緩みも許されず本格的なロッククライミングもところどころにあり緊張の連続。とにかく、はずしたらもう滑落、あの世行きだ。
こんな場面では「無」にならざるを得ない。

 

手前から独標、ピラミッドピーク、西穂高岳【写真】 手前ピラミッドピークから西穂高岳へ続く山群

三点支持を守り、慎重に落石をおこさないようピラミッドピークにつく。ここでは記念撮影だけをして西穂高岳を目指す。さらに緊張の中、あまり下を見ないようにして一歩一歩足元に注意を払いながら、なんとか西穂高山頂につく。





西穂高岳【写真】 西穂高岳山頂から見る槍ヶ岳方面

山頂からの眺望は、息を飲むほどの絶景だった。
幸い天気にも恵まれ、穂高連峰をはじめ笠ケ岳、槍ケ岳、焼岳、乗鞍岳・・・遠くは白山連峰まで何らさえぎるものはない。
山頂は狭いため、軽く食事をし記念撮影をしてから、早々に引き上げることにした。

西穂高からの下りはさすがに恐かった。一体こんな岩場をどうやって登ってきたんだろう・・・少々へっぴり腰になりながらもなんとか独標まで引き返す。
このあと3時頃から雷が激しく鳴り響き、途中から土砂降りになってしまったのであわてて新穂高温泉口まで下山した。
コース紹介マップ

ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

新穂高温泉駅(ロープウェー30分)千石園地(60分)西穂山荘(60分)独標(30分) ピラミッドピーク(50分)西穂高岳
登りの時間 3時間50分
下りの時間 3時間

◆登山形式:往復登山

コース紹介マップ

<見所>

ロープウェー終点の千石平は標高2200mの高さがあり、ここからの眺望だけでも北アルプスが満喫できます。シーズン中は、西穂山荘周辺のお花が月ごとに変わっていくので、 写真を撮るのが楽しい。

<注意点>

西穂独標だけでも充分ピークハントの気分が味わえるので、ピラミッドピークへの下りでもたつくようなら独標で引き返すほうが無難。

<アプローチ>

マイカー利用なら、新穂高温泉バスターミナルより少し下流にある無料の大駐車場に車を置き、ロープウェー乗り場まで歩いていきます。


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